うさぎは飼いやすいってホント?うさぎ飼いが考えるホンネ

うさぎは飼いやすい? コラム

LoviT運営事務局です。
様々なメディア・サイトで『うさぎは飼いやすいペット』として紹介されていることが散見されますが、実際のところはどうなのでしょうか?

今回は、個人的な見解で考える『うさぎは飼いやすいペット』なのか?そして飼いやすいと言われる理由は何なのかを考えてみようと思います。

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まずは結論から

まずは早々に個人的な結論から述べてしまおうと思います。

うさぎは決して飼いやすい動物ではありません。

ちょっとしたストレスや知識・認識の不足が深刻な体調不良に繋がり、そのまま命を落としてしまうことも決して少なくありません。

うさぎの変化にいち早く気付き、迷わずすぐに動物病院へ連れて行く…気にしすぎ・心配しすぎるくらいでちょうど良い【手のかかる動物】だと思っています。

おそらく、現在うさぎと暮らしている方は皆さん同じ様な考えに行き着くのではないでしょうか。

 

飼いやすいと言われる理由は?

そんなうさぎさんですが、世間で【飼いやすい】と言われる理由は一体なんなのでしょうか?個人的意見全開で考えていきましょう。

犬猫と比べ生体代が安い

こうさぎ

まず、考えられる理由の一つとして生体代金が安いという点が考えられます。

新たにペットを家族として迎え入れようと検討している場合、犬や猫の場合、どんなに安く見積もっても生体代だけで10万円以上かかってしまいます。(もちろん例外もあります)

しかし、うさぎはミニウサギであれば数千円〜という破格値です。ケージやトイレ、その他フードや必要小物をどれだけ買い揃えても数万円の初期費用でお迎えが可能となります。

もちろん品種や血統書の有無等により価格差はありますが、この価格の取っ付きやすさがお迎えまでのハードルを大きく下げている1つの要因ではないかと考えます。

「飼いやすい=買いやすい」という認識が出来上がっているのではないでしょうか。

特に卯年の2023年は、多くのペットショップが「うさぎセール」などを開催しているため、より顕著になっているように思います。

最低限度の飼育に手がかからない

うさぎは最低限度の飼育にかかる手が少なくてすむのも1つの要因ではないかと思います。1日に行うべき最低限度のお世話といえば下記程度になるのではないでしょうか(本当に最低限度ですが…)

ごはん・牧草の補充
飲み水の入れ替え
トイレ・ケージの掃除
部屋んぽ・スキンシップ

日々の健康チェックやグルーミングなど細かい点をあげればキリがないですが、最低限これらを欠かさなければ十分うさぎとの暮らしを楽しむことは可能でしょう。

犬のように散歩に連れ出す必要もなく、病院など特別な場合をのぞき室内ですべてが完結するのも魅力なのかもしれませんね。

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部屋の広さを問わずに飼える

部屋の広さに関わらず飼育可能なところも魅力の1つと言えるでしょう。

うさぎは通常1日のほとんどの時間をケージの中で過ごします。このケージはオーソドックスなもので幅60cm×奥行50cm程度の大きさなので、室内を占める面積は決して広くありません。

1Rや1Kの部屋でもペットと暮らせるという部分もお迎えのハードルを下げる要因と考えられます。

鳴き声やニオイに関する心配が少ない

ペットを飼う上で悩みのタネとなりうる鳴き声やニオイも、うさぎならそれほど問題になりません。

うさぎには声帯がないため、犬などのように鳴いたり吠えたりすることはありません。

時折「ぷぅぷぅ」や「ブーブー」などと鼻を鳴らして感情を表現してくれます。この音が気になるような人はペットを飼うのはおろか、普段の生活すら成り立たないレベルの神経質さんでしょう(笑)

また食物連鎖上弱者となるうさぎは体臭がほとんどなく、完全な草食動物であるため糞も基本的にはほとんど匂いません。

尿には少し臭いはありますが、日々のトイレ掃除をサボらなければ気になるレベルになることはないでしょう。

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大変な点

ここまでいいことばかりを列挙してきましたが、当然うさぎと暮らす上で大変なことは多々あります。その一部をご紹介します。

室温管理

部屋の温度・湿度の管理がとにかく大変です。

基本的に室温は季節を問わず、常に【16℃〜26℃以内】・湿度は【40%〜60%程度】を保って置く必要があります。

つまり、よほど良い気候の時期でない限りはほぼ年中無休でエアコンを稼働させておく必要があり、1年間の電気代を考えるとなかなかの出費となります。

温度管理を怠ると熱中症うっ滞などと言った消化管の不調を引き起こし、命に関わる危険もあります。うさぎと暮らすのであれば、温度管理は徹底して行いましょう。

体調不良を起こしやすい

体調不良をギリギリまで隠そうとするうさぎは、ちょっとした不調が命に関わります。そのため、いつもと様子が違う?と思った時は【迷わず・すぐに】動物病院を受診する必要があります。

人間にとっては何て事ないほんのちょっとの環境の変化やストレスでごはんを食べなくなってしまうことも多々あります。

そして、たった1日ごはんを食べなかっただけで胃腸の働きが低下し、うっ滞や脂肪肝など、命に関わる症状を引き起こしてしまうことも珍しくありません。

また、骨も丈夫ではないためちょっとした段差からの落下や転倒などにより骨折をしてしまい、半身不随となり介護生活が必要となる場合もあります。

病気や怪我をしやすいとなれば、当然病院を受診する機会も増え、費用もかかります。いい加減な飼育や高齢になったりと、その頻度が上がれば上がるほど医療費は高額になってしまいます。

うさぎを診てくれる病院はまだまだ少ない

前項の理由もあり、うさぎの体調にちょっとでも違和感を感じた際は基本的にすぐに動物病院を受診する必要があります。

しかし犬や猫は違い、どの動物病院でもうさぎを診察してくれるわけではありません。また、診てくれたとしても知識や経験が乏しく、必要な治療を十分に受けられない可能性もあります。

お迎え前にうさぎをしっかりと診てくれる動物病院を探しておくことが大切です。

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自宅を長期間開けられない

うさぎは牧草などの低カロリー・高繊維な食べ物を摂取し続けることで腸内細菌のバランスを整え、体調を維持しています。

24時間以上の絶食に耐えられる動物ではないため、旅行や出張などで長期間自宅を開けることが難しくなります。

特に体調に不安のある時は、数時間の外出さえためらう程です。

止むを得ず長期間不在にする際は、必ず信頼できるペットホテルやペットシッターさんを手配する必要があります。

1日〜2日だから放っておいても大丈夫でしょ?などという安易な考えは絶対にやめましょう!

たった数日のホテル代をケチったツケが、多額の通院費として返ってくると考えましょう。

通院程度で済んでくれれば良いですが、万が一最悪の事態になった場合はどんなに後悔しても、何をしても取り返すことはできませんよ。

アレルギーに注意

うさぎには『換毛期』と呼ばれる毛の生え変わり時期が年に大小合わせて4回ほどあります。

この期間は部屋中にうさぎの毛が舞ってしまうため、いつも以上にこまめな掃除が必要となる上に、飼い主さんがアレルギーを発症してしまうケースもありますので注意が必要です。

また、うさぎの主食の1種であるチモシーはイネ科の植物です。そのため、イネ科アレルギーを持っている方はこちらにも注意が必要となります。

ちなみに僕は結構重めのイネ科アレルギーです…

おわりに

思いつくままに書いていたら【うさぎは飼うな!】と言わんばかりに大変な部分が多くなってしまいましたが、それを補って余りあるほどの魅力がうさぎとの暮らしにはあると思っています。

うさぎと暮らすメリットだけでなく、あらかじめ苦労するであろう点をしっかり理解した上でお迎えしてあげてくださいね。

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