LoviTプロジェクト運営事務局です。
今回のコラムはうさぎの「熱中症」にスポットを当て、自宅での応急処置や予防対策について掲載していきます。疑わしい症状が見られたらすぐに対処をし、動物病院へ連れて行ってあげるようにしましょう。
熱中症の原因
外気温や室温が高温になり体温が異常に上昇してしまうことで発症します。
全身が毛に覆われており肉球もなく、汗もかけないうさぎは体温調節が苦手です。そのため飼い主による室温の管理が必須となります。
一般的にうさぎが快適に暮らせる温度は15℃〜25℃、湿度50%前後と言われています。温度に関しては個体差により多少許容範囲は異なると思いますが、エアコンやグッズをフル活用して徹底した温度管理を心がけましょう。
もちろん我が家も梅雨前からエアコン&除湿機が24時間フル稼働です。
症状について
熱中症になってしまったうさぎに見られる主な症状は
●体温が異常上昇する
●耳がとても熱くなり血管が充血して赤くなる
●呼吸が荒くなり口呼吸をするようになる
●口や鼻の周囲がびっしょりになる
●ぐったりと横たわり動かない
●けいれんを起こす
記載したものが症状のすべてとは言い切れませんが、少なくとも上記のような症状が見られた際は早急に対処し、一刻も早く動物病院へ連れて行ってあげてください。
熱中症は症状悪化までのスピードが速く、手遅れになってしまう恐れがあります。
また、一度熱中症にかかってしまったうさぎさんは再発の可能性が高くなるとも言われており、温度・湿度の管理をより徹底する必要があります。
自宅での応急処置
前項で記載した通り、熱中症は悪化までのスピードが速く、早期発見と治療が最重要となります。病院へ連れて行くまでの間、今、自宅でできる応急処置をしっかりと行うことが大切です。
●早急に室温を下げる
●冷水で濡らし固く絞ったタオルで身体を包む
●耳やあごの下を重点的に冷やしてあげる
●冷風をあてる
●可能な場合は水や経口補水液を飲ませる
●身体を冷やしたまますぐに病院へ
保冷剤や氷などを使って身体を冷やす時は、直接あてるのではなく必ずタオルなどで包んであげてください。
また、軽度の熱中症で応急処置により症状が回復した場合でも、脱水など他の症状をおこしている恐れがあるため必ず動物病院を受診をするようにしましょう。
動物病院へ向かう車の中もうさぎにとっては苦しい暑さとなります。うさぎを連れて車に乗り込む前に、エアコンで車内の温度をしっかりと下げておく必要があります。
これは定期検診等で動物病院へ連れて行く際も同様です。移動中のキャリーの中や車の中でも「熱中症」を引き起こしてしまうことがあります。
熱中症の予防策
一番の予防方法は室温の管理を徹底し、うさぎが快適に過ごせる温度をキープすることです。
また、水分を切らさないようにする・暑い時間帯の移動を避けるなど細かい部分での対策も重要です。
エアコン使用時の注意点
エアコンを使用して室温管理をする場合にも注意しなければならないことがあります。
一つめは【ケージを置く位置】です。
エアコンの真正面(風が直接あたる場所)やエアコンの真下、大きな窓際など直射日光の当たる場所は避けるようにしましょう。
二つめはエアコンの【急な故障・停電】です。こればかりはどうしようもない部分もあります…万が一に備え、エアコンを使用せずにグッズや保冷剤などを使ってケージ周辺を冷やす方法を覚えておくことをお勧めします。(ただし、効果の持続時間が短いため一時的な対処法だと思ってください。)
梅雨の晴れ間は要注意!
熱中症を警戒する際、盲点になってしまいがちなのが梅雨です。
近年は異常気象などの影響で梅雨でも気温が高い日が多いため、エアコンを使用しているご家庭が多いとは思います。
雨が続くため気温がそこまで上がらずついつい油断し、エアコンをつけない日もあるかもしれません。しかし梅雨の晴れ間は危険が潜んでいます。
雨が続き湿度が高い状態に急な晴れ間がさすことで、気温・湿度が一気に上昇し体調を崩してしまううさぎは少なくありません。
飼い主さんが外出中にこのような状況に陥ってしまっていたら悔やんでも悔やみきれませんよね。
外出時の気温にとらわれることなく、梅雨時期にもできる限りエアコンを使うようにしておきましょう。
おわりに
今回はうさぎの熱中症と自宅で行うべき応急処置についてのコラムでした。
まだまだうさぎはもちろん人間にも厳しい暑さが続きます。手強い夏を上手に乗り切って大切なうさぎさんとの楽しい時間を過ごしていきましょう。
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